やっちゃば士の経営を楽しむブログ
やっちゃばに勤務するサラリーマンのブログです。
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やっちゃばの士

Author:やっちゃばの士
井上敬裕
1972年生まれ
千葉県浦安市在住
岡山県出身
血液型O型
家族;妻、長女、二女、三女
趣味;クラッシック音楽鑑賞

とある青果会社の管理職をしています。

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ブランドを守れ
 8月も終盤を迎えて、市場には「つがる」りんごの新物が多く入ってくるようになりました。「つがる」と聞くと青森県を連想しますが、「つがる」は品種名であり登録商標ではありません。この時期の「つがる」の産地は長野県や山形県で、青森県産が出てくるのは1ヶ月ほど経ってからとなります。先日温暖化でりんごの産地の地図に異変が起きているというニュースが出ていましたが、本来ならば、同品種のりんごの産地は南から北に季節の進行とともにシフトしていきます。

 さて、ここのところ産地偽装の問題が後を絶ちませんが、先日も、青森県のりんごジュース加工の会社が、中国から輸入した中国産のりんごを青森産と偽ってジュースの原料に用いていたという報道がありました。コストが合わないのでそのようなことを行ったようなのですが、これにはちょっと驚きました。なぜなら、市場の中国人たちに言わせれば、中国のりんごは日本のりんごと較べてはるかにまずいということなのですから、青森ブランドのまずいりんごジュースはちょっと想像するのが難しいです。

 ところで、中国と青森県と言えば、中国での「青森」という商標権を巡る一悶着があります。青森りんごは中国では大変人気で、高く飛ぶように売れています。国内の販売が伸び悩む中、産地は輸出に活路を見出しています。何年か前、青森県産りんごを中国に輸出しようとしたところ、中国ではすでに「青森」という商標登録がされていて、輸出するりんごに青森産という表示をすることができなくなってしまったのです。


 中国での商標権登録は日本と同じく「先願登録主義」を採用しています。つまり、先に登録申請した者が勝ちというルールです。CDなどのコピー商品(いわゆる海賊版)が中国で出回ることは日常茶飯事ですが、商標に関しても、日本の商標を先回りして中国で登録申請する者が後を絶たないと言われています。このような問題が起こる原因として、知的財産法がそれぞれの国ごとに定められている点にあります。つまり、日本の商標権は中国など他国には及ばないのです。


 中国での青森ブランドを巡る攻防に関しては、中国商標局が青森県の言い分を認めたため、青森県は青森ブランドを取り戻すことができました。中国では、広く知れ渡った地名の商標登録は禁止されており、今回の件は中国が「青森が広く知れ渡った地名」だと認めたことになります。実は似たような商標はいっぱいあって、讃岐、佐賀など日本の地名がそのまま商標として認められているようです。

 商標権に限らず、特許権、実用新案権、意匠権、育苗権など知的財産権の保護は、経済がグローバル化している現代にあっては重要です。特に、国内農業はただでさえ縮小傾向にあるので、農業に携わる人たちのモチベーションを低下させるような知的財産権の侵害はぜひとも避けたいものです

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勝ち組幻想というバブル
 先日、東京ドームシティに子供を連れて行ってきました。平日の水曜日ということもあって、そんなに混んでいませんでしたが、特撮ヒーローもののショーだけは多くの子供たちが長い列を作って待っていたのが印象的でした。

 ところで、テレビで放映されているアニメや特撮物などのおもちゃはどんどん新しいものが出てきます。私の長女も、『プリキュア5ゴーゴー』のキャラクターが身につけているグッズなどが新しく発売されるたびに買ってほしいとせがみます。それらの番組を見ていて思ったのですが、おもちゃとして売ることを前提に、アニメの中でのキャラクターやアイテムが決定されているということがあからさまなのです。

 こういった仕組みは、昔からそうだったのかも知れませんが、子供の頃は私は全く気がつきませんでした。ただ、昔と較べてこういった仕組みはより顕著、計画的になっているのではないかという気がします。あのウルトラマンを作った円谷プロの初期の人たちはおもちゃを売ることよりも、『夢』を追い求め、与え続けることをまず考えたのではないのでしょうか。売るために『夢』のように見せかける。マーケティングから見れば、この考え方は正しいのでしょうが、これは『本当の夢』ではありません。『本当の夢』は永続性を持っているのではないでしょうか?昔見たウルトラマンに未だに多くの大人たちが郷愁を感じるのは、決してレトロ感を懐かしむ気持ちだけではないような気がするのです。

 マーケティングから作り出された『夢』はあくまで消耗品としての価値しか持たないのではないでしょうか。当然、映画も小説も漫画も、音楽も優れた作品は、作者の強い「独創性」と、世間に受けるという「普遍性」を持っています。それでも、作者の主張、独創性など強い気持ちが込められていない作品はすぐに忘れ去られてしまうのが世の常です。

 現代は高度消費者社会と言われています。売れる物を作った会社が勝ち、売れる仕組みを作った会社、個人が勝ち、すなわちお金を多く儲けた者が勝者として評価される社会です。もちろん、お金を儲けること自体は悪いことだとは全く思っていません。ただ、子供たちは格好のマーケティングターゲットにされているということは知っておくべきだと思います。「子供にたのまれる」と親は弱いものです。また、「自分の子供には自分よりもいい思いをさせてやりたい」と思う親も多いでしょう。現代の高度なマーケティング技術はそんなことまで当たり前のように計算しているのです。商品さえ買ってくれればそれでいいのです。 

 加熱する消費主義。ますますオーバーヒートしそうです。個人も会社も負け組になってなるものかと躍起になっているのが現実です。勝ち組になるためにお金を投資続ける。この現象は、形を変えたバブルそのものです。このことに気づいている人は、少なからずいるのではないでしょうか?

監督の条件

 オリンピックの野球は、アメリカに負けて4位に終わってしまいました。トーナメントの難しさを誰もが実感したのではないでしょうか。先日、球場で王監督と野村監督がオリンピックの敗因について、会談した内容が報道されていました。

 この両監督はのコメントは全く対照的なものなのでした。敗者をかばう王監督。それに対して野村監督は辛辣な批判をしていました。野村監督の次の言葉が印象的でした。

「仲良しばかりを集めてもだめ」

 代表チームの監督は星野監督。コーチは山本コーチ、田淵コーチ、大野コーチとみんなセリーグ出身です。もちろん、パリーグ出身というやっかみもあると思いますが、セ、パ両リーグから代表選手は構成されているのですから、野村監督の意見に賛成です。

 ところで、私はオリンピックに限らず、ピッチャー出身の監督はどうなのかなと思っています。野手やバッターとしての一流の経験がないというのは大きなビハインドのように思います。特に攻撃面が弱いのではないでしょうか。ピッチャー出身の監督の攻撃は結構大味な感じがします。

 さて、会社の監督、経営者、リーダーについても同じことが言えると思います。営業だけしかやってこなかった人、現場しか経験がない人、どちらでも不十分です。営業の強み、痛みとともに、現場の強み、痛みがわかる人が最高です。営業の論理と現場の論理は相反することが多いのです。だから、弁証法ではないですが、すりあわせて最適の状態を作っていかなければ会社としてうまく回っている状態を作り出すことができないのです。

 それでは、経験していない世界をどうやって補えばいいのでしょうか。それは、想像力です。無から有を生じるわけではありませんが、目の前の事象、課題に対して、自らの経験と体験を総動員して、想像力を働かせ、新しい体験(アイデアや知恵、決断)を生み出すのです。自らの経験とは、今まで生きてきて体験したこと(直接的な体験)、本で読んだこと、人から聞いたことなど(間接的な体験)、想像できるものすべてです。直接的な体験は、間接的な体験の何倍も想像力を生み出す力があります。そして、新しい体験は前よりもっと強力な想像力を生み出します。

 
 想像力体験想像力体験想像力体験

 


知財ビジネスの夢
 「働けど働けどわが暮らし楽にならざりぢっと手を見る」石川啄木の『一握の砂』のこの詩は大げさですが、時間給の仕事、あるいは時間給でなくても労働集約的な仕事では「働いた割には儲からない」「儲けるために自由な時間がない」という感覚を持つことが多いのではないでしょうか。

 そういう意味では、農林水産業も労働集約的な仕事です。最近、若者や都会の生活に飽き飽きした人が田舎に行って農業を始めるという話をメディアでよく見かけることがありますが、農業は楽な仕事ではありません。天候に左右され、生き物を育てるので休みもありません。したがって、生産、販売計画が立てにくく、労働集約的な産業です。収入はあくまで労働投入量に比例した分しか増えません。大きい収入をあげようと思ったら大きな負荷をかけなければなりません。複利的に収入をふやすことはできないのでしょうか。

 実は、知的財産権を作ってしまえばそれを可能にすることができるのです。知的財産権を使えば、自らの農業生産技術、農産物の独自性を保つつことができるだけでなく、知的財産を活用して農産物の生産販売以外の方法で収益を上げることができます。ライセンス契約を結べば、それこそ「不労所得」を得ることができます。まあ、農業に限らず、この知的財産権をもって商売するということは、労働集約産業で働く人たちの「夢」とも言えるでしょう。

 差別化→ブランド化→知的財産権


 知的財産権を得るためには、ブランド化が必要です。ブランド化の前に他との差別化です。これは会社においても、個人においても同じだと思います。さて、私はこの度、研究会で「農業と知財」をテーマにレポートを書くことになりました。何回かにわたって、レポートのデッサンのような内容をブログに書いていく予定です。
顔の見える商品
 「顔の見える農産物」がなぜいいのでしょうか。それは、直接的にはトレーサビリティがはっきりとわかるので消費者の安心、安全意識につながるからということですが、間接的にはその農産物がブランド価値を持つからということになります。

 ところで、ブランドとは、ある商品・サービスを象徴するもののことを言います。漠然としたイメージでは、メーカーや商品の名前やシンボルマーク、商標などを思いつくのではないでしょうか。それでは、地域のおじさんが作っている農産物がなぜブランド価値を持つと言えるのでしょうか。

 ブランドはどのようにして作られるかという前に、ブランドの機能を考えてみたいと思います。ブランドの機能として主に次の3つを挙げることができます。

①商品出所表示機能
②商品品質保証機能
③価格形成機能


 これらの機能は互いに関連していますが、ここでは商品出所表示機能を第1に考えてみたいと思います。ちょっと例を挙げてみます。次のどちらに惹かれるでしょうか?

A 近所の田中さんが作ったトマト  1コ80円
B 九州の福岡県で生産された有機トマト 1コ160円


 商品のインパクトとしては、Aの方が強いのではないでしょうか?確かに価格はBの方が高いのですが、高いから価値があると思う人ばかりではないはずです。千葉県の田中さんが住んでいる町の人から見れば、Aの方が商品の出所のイメージがはっきり見えるのでAの方に惹かれてしまうのです。このことからブランド形成の第一歩は商品の出所をはっきりさせるところから始まることがわかります。

 それでは、Bはどのようにしたらブランド価値を高めることができるでしょうか。売り場、品質、価格を変えなくてもブランドを上げることが可能です。それは、生産者を顔写真入りではっきりと明示するのです。つまり、出所をクローズアップすることにより、ブランド価値を高めることができるのです。

 高級料理店のメニュー表に「○○県○○産のフルーツトマト」というように、料理の素材である野菜や魚、肉に出所をはっきり書いていますよね。具体的にその産地が有名なのかどうかわからなくても、このように表記されるだけで何だか商品が高級な価値を持っているように感じた経験が誰にでもあるのではないでしょうか。このようにブランディングの第一歩は出所をはっきりさせるということにあるのです。もちろん、品質が悪ければ逆にブランディング化ができなかったり、ブランド価値が失墜することになります。

 ところで、ブログ上で交流のある鹿田尚樹さんは個人ブランディングのためには、ブログを実名で公表することが必要だとおっしゃっていますが、これもブランディングの第一歩は商品の出所を明らかにすることからという、ブランドの機能の基本を物語っていると言えるでしょう。

地産地消
 農産物流通のチャネルミックスが重要だと先回の農産物と流通で述べましたが、「顔の見える農産物」として卸を介さない流通について、直売と産直を同じ意味で捉えている人がいたので、ここでは直売あるいは地産地消について考えてみたいと思います。

 フードマイレージという観点から見ると、直売と産直はまったく異なります。フードマイレージとは産地から消費地までの商品の移動距離のことです。フードマイレージは、①環境面②品質面③コスト面から短ければ短いほどよいとされています。したがって、直売を含む地産地消はフードマイレージがもっとも短くなるので、①②③について大きなメリットがあります。

直売 フードマイレージが短い
産直 フードマイレージが長くなる場合もある

 さて、地産池消のもたらすもうひとつのメリットを考えて見ます。先にあげたのは、農産物を売る側と買う側という直接的なメリットですが、実はこれによって生じる2次的なメリットがあるのです。それは、地域の人々の交流を活性化し、子供たちの食育などに好影響を与えるということです。そして、町や村が活性化し、生き生きとしてくるのです。まさに正のサイクルが生じ、経済の問題から社会の問題までも解決してくれる可能性をもっているのです。
 
 
 今の時代はインターネット真っ盛りで、私たちはより広範囲な顧客の獲得を試みようとしますが、いいものがあるなら、隣近所の人に勧めたりすることも大切なことではないでしょうか。宅急便で遠くの産地から有機野菜を取り寄せるよりも、近くの人が畑で育てた野菜を食べることのほうが、とても価値があることのように思います人と人がモノを通してつながる、これほどすばらしい、レバレッジの効いた体験はないのではないでしょうか。
夢のロス率ゼロ
 先日、テレビでCAS冷凍庫という画期的な冷凍技術をによって開発された冷凍庫が紹介されていました。「冷凍品は生鮮品に劣る」というのが、今までの常識でしたが、この冷凍庫で保存した冷凍品は解凍してもフレッシュ品と何ら変わらない品質なのです。

 冷凍品の課題は、冷凍により食品の細胞が壊れてしまい、解凍すると細胞内の水分が抜け落ちて、元の味や品質を保てないことにありました。(これをドリップといいます)また、表面に異冷凍焼けなどが生じるという問題もありました。私も、前職の水産会社時代、輸入冷凍水産物を、一流レストランのシェフに売り込みに行きましたが、冷凍というだけで相手にもされませんでした。一流レストランでは素材の新鮮さを重要視するので、冷凍品は味と品質、風味などにおいてフレッシュにかなわないのです。CAS冷凍では電磁波を使って、細胞を壊さないように冷凍保存ができるというのです。


 さて、私はやっちゃばで働いてて、ロスの多さによる収益の減少と,ロスを避けるために労働者が青果物に振り回されて、かなりハードな労働環境におかれていることが、この業界の問題だと思ってきました。長時間はたらいたわりには儲からない。これでは若い人は希望が持てないと思うし、やっちゃばで働く人たちの働くモチベーションも上がりません。他の業界の人と較べてモラールも低いのではないでしょうか?何とかしたいです。今回のCAS冷凍技術で、生鮮品の商品ライフサイクルと、労働環境を解決できるのではと思ってしまいました。
蟹工船ブーム
 本屋さんの店頭では、夏休みになると、古典を中心とした文庫本フェアが行われますが、今年は例年にない古典がブームになっています。プロレタリア文学の『蟹工船』です。今日も本屋さんに行ってきましたが、『即興詩人』や『人間失格』と並んでこの本がありました。

 実は私は学生の頃、文学おたくで、古典という古典はほとんど読破したのですが、『蟹工船』だけは読んだことがありませんでした。プロレタリア文学にはプロパガンダ的なイメージがあって、叙情的な表現や美を文学の中に求めていた私の好みに合わなかったからです。美術でもありますよね、戦争を題材にした絵など、昔からああいうのは苦手です。

 さて、今回のブームですが、『蟹工船』とワーキングプアが共鳴するということですが、時代が違うとはいえ、今も当時も資本主義経済時代ということには変わりありません。昔と較べて違うのは、「情報社会」と「自由社会」であることです。このことは、プラスにもマイナスにも作用します。

 プロレタリア文学、ひいては共産主義の本質は「責任転嫁」にあります。「社会が悪い」「国家が悪い」「金持ちが悪い」。確かに、今の社会は不完全であると思うし、政治も腐敗しています。でも、個人の集まりが社会であるし、社会が選んだのが今の政治家です。社会も、政治も、個人の問題が投影されているのです。つまり、すべては自分の問題なのです。「責任転嫁」は何も生みません。批判、中傷、誹謗は、暴力に発展していく可能性があります。何の疑問もなしに、売れるからといって『蟹工船』を売り出しにかかる日本の書店、出版社。非常に浅はかなことだというのが私の感想です。
専門性だけでいいのか
 あるITベンチャー企業での話。創業期から成長期にかかろうとするその会社の大きな経営課題は、プロジェクトマネージャー(PM)がいないということと、SE社員の高齢化、営業マンの育成にありました。

これに対して、

①営業マンをPMに抜擢して育てる。
②高齢のSE社員を営業に回して、PMとして必要な力をつけさせる


という内容の提案を行いました。社長の頭の中には、外部からPMができる人材を連れてくるといったことしかなかったようで、「これは斬新な発想だ」と言って頂きました。

私はやっちゃばの、IT業界とは全く異なる世界の人間です。上の提案内容の実現性はわかりませんが、IT業界の常識にとらわれていないので、全く異なる視点を持つことができたのでした。

 常識を無視した意見だけでは、「机上の空論」かもしれませんが、専門性に基づいたミクロ的な視点(意見)とともに専門性から離れたマクロ的な視点(意見)をセットで考えると、「机上の空論」や「妄想」ではなく、「大胆」あるいは「斬新」な意見として、不思議なことに説得力がでてきます。「ひょっとしてできるかも知れない」「そんな考えもあるのか」と前向きに受け止めてもらえるのです。


 イノベーションは結構、専門外の人、その業界で優等生ではない人が起こしているものです。斬新な発想と、緻密な計画この両方がなければ、イノベーションはただの「思いつき」で終わってしまいますが、発想がなければ、新しいものは生まれないし、「力」が生じません。「力」「意欲」は目標があって、はじめて生じるのです。

 専門外の人、全く業界とは関係のない人、趣味仲間でも、家族でもいい。あるいは動植物などの自然界、芸術など。悶々とした課題の答えは結構思いもしなかったことから与えられるものです。一度、目の前の目標から、一歩下がってみるのもいいのではないかと、この経験をとおして思いました。



質か、量か
 生鮮業界に限らず、卸売業界で、現在の厳しい情勢の中、生き残っていくところの特徴として、2つの特徴があります。

①規模の経済性と商品のフルライン化
問屋の最大の特徴は、品揃えの多さにありますが、付加価値率が小さいので、多くの在庫を抱えていくためには、ある程度の資金力がなければなりません。小さな問屋さんがつぶれ、大きな問屋が小さい問屋を買収していくのはこのためです。問屋は大きくなれば、メーカーにも、小売にも価格交渉などで有利な立場に立つことができます。小売からすれば、大きなところ一社に任せたほうが効率的です。

②専門性の高い商品、ニッチ分野の商品
商品アイテムを絞り、得意な分野、独自の仕入れルート商品のみを扱います。売り先は小規模店や専門店、あるいはフルライン問屋などになります。

①も②も、問屋に限らず、一般的に商売で成功する条件だと思います。もちろん、両方あれば、それに越したことはありませません。ただ、①のほうは、労力の割には、儲からないといなあという気持ちがするのではないでしょうか。


 商売に限らず、人生の成功についても、量→質よりも、質→量のほうが効率がよく成功しやすいのではと思います。なんと言えばいいでしょうか、心にかかる負担が少ないのです。ただ、最初から「質」で勝負できるわけではありません。「質」を磨くためには努力が必要です。優れた絵描きが何度もデッサンするように、一流のプロ野球選手が猛練習するように、優れた「質」の背後には見えない「量」が隠れています。「量」をこなすには、パワーがいります。「投入した割には、結果がついてこない。」この修羅場を何度も越えていく覚悟と決意が必要です。 

価格形成機能
 今日も、猛烈に暑い日でした。野菜も今全体的に安値がついてしまっています。先回漁業者の儲からない話をしましたが、野菜も安値では儲かりません。なぜ、安値になってしまうのか?

①需要よりも供給が多くなるから

 市場原理のメカニズムそのものですが、市場に集まってくる青果物は、卸売市場の価格形成機能によって横並びの価格になってしまいます。付加価値をつけて、他の産地のものと差別化できればいいのですが、これができないので、この価格形成機能によって作られる相場の網の中にかかってしまうのです。


 北海道産のトマトと青森産のトマト。多少、糖度、酸味が違ったとしても、消費者が付加価値がないと認めれば、価格の差別化はできなくなってしまうのです。野菜などの単価の低いものに関しては、消費者の商品選択の基準はどうしても価格となってしまうのです。豊作は喜ぶべきものなのに・・・。

 私は、産地同士がカルテルのようなものでも結んだらいいのになどという気持ちを持ってしまいます。農業、漁業はこの国から廃れていくのでしょうか。照る続ける太陽の光を浴びながら、ちょっと憂鬱な気持ちになってしまいました。
流通ビジネスに思う
 先日、問屋の代金決済機能について述べました。入金より支払の方が早いというのは、商売の鉄則とは反対です。これを可能にするためには、かなり強い財務力が必要です。

 さて、今までの問屋が果たしきた機能の特色として

①商品集荷分荷機能
②在庫負担機能
③代金決済機能


 があります。この部分は流通の過程の中での接着剤のような部分で、日の当たらない地味な部分といえます。実は非常に重要な部分なのですが、メーカーと小売店とのパワーバランスを考えると弱い立場にありました。なぜかというと、目に見える形で付加価値が表れないからです。メーカーのように製品を作っているのでもないし、小売りのように広告を打ってエンドユーザーに販売するわけでもありません。一般消費者はメーカーや小売店の名前は知っていても、卸売業者の名前は知らないのが普通です。情報と物流が発達した現代において、これは結構プレッシャーに感じるのではないでしょうか。

 これからの時代には、上の機能に加えて、情報サービス機能が必要です。つまり、生産と販売の両面においての高度な情報ノウハウを提供する能力が必要になってくるのです。メーカーにはマーケティング情報やノウハウなどを提供し、小売店には商品の専門知識や効果的な売り方の情報を提供する。つまり、今までの「物」を扱う業者から「知」を扱う業者へのパラダイム転換が必要なのです。「物」と「知」の両方を持って、流通のキャスティングボードを目指すべきです。


 流通は物流だと思っている人が結構います。確かに外見はそのように見えますが、物流は流通の一部であります。私は、コンテンツを作り出す産業よりも付加価値が低いのではないかと結構悩んだものです。もともと、何かを生み出すのが好きな私は、新聞記者などの職業に憧れていました。(まあ、今でもそうですが)

 コンテンツ・知ビジネス・・・付加価値が高い
 流通・物流ビジネス  ・・・付加価値が低い

 確かに、金額で付加価値を計れば、このような図式が成り立ちます。ただ、この垣根は次第に取り払われていくだろうと思っています。この情報時代、人は他者との係わりから新しいことを発見したり、思いついたりします。ゼロから物やアイデアを発想できる人はいません。新しく独創的に見える考え方や商品も既成のモノやコトに、ちょっとした知的な加工を行っているに過ぎないのです。例えば、出版物を読んでみてください。著者が違ってもエッセンスはほとんど同じです。そして、他者との係わりの中でそれらは生まれてくるのです。ちょっと、話が別の方向に行きそうなので、今日はこの辺で。
農産物と流通④キャッシュフローのメリット
 先日、卸不要論についての簡単な意見を述べましたが、あまり知られていない市場流通のメリットについて考えてみたいと思います。

 生鮮品の流通経路

①生産者→②農協(漁協)→③卸(荷受け)→④仲卸→⑤量販店→⑥消費者

 卸、仲卸業者に対する批判のほとんどが、収益性の観点のみからのものです。収益性とは簡単に言えば、売上に対する利益の割合です。誰もが、収益性が高いほどいいと思うものですが、これは、あくまでお金が入ってくるタイミングを考慮しないという条件付きなものです。同じ100万円でも、今日手元にはいるのと、2ヶ月後に手元にはいるのでは全く価値が違ってきますよね。どこの業界でもそうですが、「収益性」とともに見落とせないのが「効率性」と「安全性」です。

「収益性」を高めるには①売価を上げる、②経費を下げる
当たり前のことですが、購買者側の視点からは、②の方に意識が行くのが普通です。

「効率性」を高めるには①売り掛けサイトを短くする②買い掛けサイトを長くする③在庫を残さない
生鮮品においては他の業界以上に①と③が重要です。現在の卸売市場のビジネスモデルは「効率性」を高めることによって収益を得るビジネスモデルと言っても過言ではありません。

「安全性」を高めるには①現金を多く持つ②借入を少なくする③不良資産を作らない

生産者は自らの意志で、卸売市場会社を選んでいるのです。そこにはメリットがあるのです。いろいろなメリットがありますが、「お金」のメリットで考えてみると

大卸のメリット
①決済が早い
これは、市場卸売流通の最大のメリットのひとつです。商品受け渡し後、3日~1週間以内の決済が普通です。これが量販店だったらどうでしょうか。短くても1ヶ月、長いところでは2ヶ月の所もあります。決済サイトが短いということは、焦げ付きのリスクも低いということでもあります。

②効率的な決済①とも関連しますが、1カ所に一括販売と100カ所にわけての販売では、売掛管理の手間が著しく異なります。

③効率的な在庫回転
不均質な生鮮品を短時間で、一括して販売することが可能です。

以上のような卸売市場のメリット(はたらき)を卸売市場の代金決済機能と言います。この機能はまさに、キャッシュフローをよくする機能であり、生鮮品を扱う業者は、自然に「キャッシュフロー経営」をするような立場になっていることがわかります。キャッシュフローは生産者にとって「命綱」であるとも言えるのです。このことは、当事者でなければなかなかわからないものです。

 そして、仲卸業者にいたっては、生産者、卸と量販店の間に入って、地味な次のような機能を果たしています。

仲卸のメリット
①卸には3日で仕入れ代金を決済。量販店からは1ヶ月以上で売掛決済。
つまり、仲卸はキャッシュフロー経営の原則とは全く逆のことをしているのです。早くお金がほしい産地とできるだけ支払を長引かせたい量販店の調整役を行っているのです。逆説的な表現ですが「誰もがやらない仕事をするところに価値がある」ということになるのでしょうか。

②生産者と量販店の価格が折り合わないときの調整役
例えば生産者価格が1000円で、量販店への卸価格が1200円だったとします。ところが、天候不順になり生産者価格が1200円に上がったとしても、量販店側は値上げに応じないものです。この場合仲卸は1200円で仕入れて1200円で卸すことになります。物流費などを考えると完全に赤字になります。

このように、地味で涙ぐましいポジションにいるのが仲卸です。現在仲卸の約半分は赤字だと言われていますが、上記のような商売の鉄則とは反対のことをしているので、当たり前であるとも言えます。仲卸の将来性についてはまた別の機会で述べます。


 さて、消費者からすれば、生産地から多段階の流通を経ないで消費者の手元へ来る方が、中間マージンがかからないので大歓迎です。「商品の価格が高いのは中間マージンのため」という潜入感を多くの人が持っているのが普通ではないでしょうか?この先入観が裏返ったものが、「生産者が儲からないのは流通の多段階性のせい」という短絡的な考え方ではないでしょうか。私はやっちゃばで働く者として、もう少し深く卸売市場のことを知ってほしいと思っています。確かに、現行の生鮮食品の流通システムにも改善すべき点が多くあることは事実です。ただ、キャッシュフロー経営のためには市場のような代金決済機能を果たす存在が必要なことだけは確かなことだと言えるでしょう。
 


しっかりとした支点を持つこと
 今日は、私が非常に共感した内容についてまとめてみます。シンプルですが、目から鱗の重要な理論です。題名を見てください。『視点』ではなく、『支点』になっています。実は、ここが非常に重要なポイントになるのですが、これについてお話しします。

 私は今週、ある2冊の本を続けて読みました。ランダムに選び出した2冊なのですが、先に読んだのが『ミリオネア・マインド大金持ちになれる人』(ハーブ・エッカー著、本田健訳)。本田さんの著作は2年ほど前、数冊読んだことがありましたが、あまり自分には関係ないかなと思って、その後は一度も手に取ろうと思ったことがありませんでした。今回この本を手に取ったのは、著者が本田さんではないことと、私が訪問するブロガーの方たちの影響、そして私の心の中にある「成功したい」という潜在意識が理由でしょうか?

 この本は、お金持ちになる方法ではなく、後悔の残らない生き方をするにはどうしたらいいのかということを示してくれる本だというのが率直な感想です。

 金持ちになれる人は、恐怖に負けず「行動する」
 お金に縁のない人は、恐怖で「何もできなくなる」


「金持ちになれる人」を「人生に成功する人」に置き換えた方がしっくり来るように思います。なぜなら、人生に成功するということは、悔いなく生きることであり、お金持ちになるということは、その結果だと思うからです。

 人生に成功する人は、恐怖に負けず行動する

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私の心の中には「なりたい自分の姿」がありますが、それを実行しようとすると、いろいろな制約に突き当たります。「お金がない。経験がない。家族に迷惑をかけたくない」。やりたいことを素直にやればいいのに、失敗する恐怖心にブレーキを踏みっぱなしになってしまうのです。そして、「楽しくない1日、楽しくない1ヶ月、1年」そして気がついたら「楽しくない一生」を送っている自分に気づくのでしょうか。この「恐怖心をどうするか」、私は石井裕之さんがCDブックのなかで、「潜在意識にとってもっとも悪影響を与えるのが恐怖心だ」と言っていたのを思い出しました。

 ちょっと前、石井さんの『心のブレーキの外し方』『心のDNA』という本を読んだのですが、とても影響を受けました。2冊ともCDがついているのですが、私は何度も繰り返し聴きました。その中で、石井さんがポツリと「恐怖心が一番の問題だ」というようなことを洩らすのですが、なぜなんだろうと心に引っかかっていたのです。前2冊は図書館で借りたのですが、3冊目『「もうひとりの自分」とうまく付き合う方法』をどうしても読んでみたいと思ったので本屋さんで購入しました。

 この本にもCDがついているのですが、これがコペルニクス的にすばらしい。この中で、レバレッジ(てこ)の話が出てくるのですが、レバレッジをかけることによって、潜在意識がFX投資のように複利的に成長するというのです。ところが、FX投資と同じように、このしくみを使っても、うまく成功する人と、失敗する人に分かれるのです。

 心の支点を固定せよ!
 その目標や夢に、あなたの「心の支点」を固定させてください。



 レバレッジをうまく活かすことのできない人は、レバレッジの支点がぐらついているからだと言うのです。支点がぐらつけばレバレッジをかけることができません。支点がぐらつくというのは「目標」や「夢」が果たして実現できるのだろうかと疑うことです。疑いは恐怖心に発展し、いつの間にか足ががたがた震えて一歩も前に踏み出せなくなってしまいます。信じる力が必要です。石井さんは「自信は根拠のないものです。根拠がないから自信なのです」と言います。「なるほど!」と思います。「恐怖心」と「支点」と「自信」が見事に線でつながる快感を味わいました。こういうのをシンクロニティと言うのでしょうか?

 最後に、資格試験について、今回の話でシンクロするところがあるので例に挙げてみます。私は診断士と社労士の試験に昨年同時に受かりましたが、すべてある専門学校の教材一本に絞りました。休日が少ないのと家族サービスで十分な勉強時間を確保できず、いかに少ない時間で最大の効率をあげるかということを考えると、選んだ教材をマスターすれば必ず合格できると信じるしかありませんでした。合格した後、いろんな受験生だった人の不合格体験を聞いていると、ある共通点があることがわかりました。それは、ひとつの教材や専門学校だけでは不安で、複数の参考書を買ったり、専門学校を替えたりしていることでした。もうひとつは、基本的なキーポイント以外の所に労力をかけているということでした。

 このことから、私が思う資格試験に合格するための秘訣とは、

 専門学校の先生の言うことを素直に聞いて、素直に実践する

私は合格したから好き勝手なことを言っているように思うかもしれませんが、このことはまさに「心の支点」を信じること、すなわち支点がぶれないことを意味します。支点がしっかり固定されれば、大きな力が発揮されます。そして、新たなレベルの高い支点が生まれ、もっと大きいことができるようになれます。

 なんだか、長々とした文章になってしまいましたが、最後まで読んでくれた方、ここで上げた本を読んでみてください。『ミリオネア・マインド大金持ちになれる人』での格言が理論的に裏付けがあるものだということが、石井さんの本を読むとよくわかります。快感ですよ。

「もうひとりの自分」とうまく付き合う方法~思い通りに自分を動かす4つの法則~(CD付)「もうひとりの自分」とうまく付き合う方法~思い通りに自分を動かす4つの法則~(CD付)
(2007/11/28)
石井 裕之

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登録間近
 昨日でIserへのコンサルティングが一段落しました。これで、診断士の登録要件が揃いました。あとは、中小企業庁へ書類を送るだけです。お世話になった先生によると、中小企業庁に訪問するのではなく、郵送してくださいとのことでした。お役人が、手間が増えるのを嫌がるそうなんです。残業ゼロとかタクシー問題など、役所の方がうるさいみたいなんです。

 今回、PM(プロジェクトマネージャー)の育成が課題だったのですが、私はプロジェクトのことを間違ってプロダクトと発言してしまいました。PMなどはやっちゃばで働く私にとっては普段使うことのない用語ですので、自分でも気づかないうちに、ついついやってしまったようです。どんなところに行っても、堂々と正確に話す能力が必要です。話し方の勉強、訓練をしなければならないと思いました。


 これから第2ステージです。楽しみながら、やっていきます。飛び込んでいきます。「やりたい放題」くらいの意気込みで。

 


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