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やっちゃば士の経営を楽しむブログ
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やっちゃばの士

Author:やっちゃばの士
井上敬裕
1972年生まれ
千葉県浦安市在住
岡山県出身
血液型O型
家族;妻、長女、二女、三女
趣味;クラッシック音楽鑑賞

とある青果会社の管理職をしています。

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長時間労働と日雇い派遣のパラドックス
 ここのところ、政局もいろんなことがあって、「日雇い派遣禁止」の法案は影を潜めているようです。2010年4月から「日雇い派遣禁止」した労働者派遣法の施行を目指しているようですが、どのようになるでしょうか。

 ワークライフバランスと長時間労働について言及してきましたが、ここに日雇い派遣禁止の問題を絡めるとどのような現象が予想されるか考えてみました。

 日雇い派遣は、雇用の調整の必要性から生まれました。製造業でいうところの、製造費は材料費と労務費に分けられます。仕事の増減に応じて、材料費は調整できますが、労務費の調整は簡単ではありません。材料費のように簡単に労務費を調整できるようにしたのが、日雇い派遣のシステムです。日雇い派遣を一言で表すならば、

雇用のジャストインタイム

です。無駄な在庫と労働力を省かなければ、利益を生み出すことができないシビアな時代になってしまったがゆえに、ジャストインタイム経営は避けられなくなってきているのです。ここで需要の増減と企業の人数について簡単に例をあげます。

繁忙期  100生産が必要
閑散期  50生産が必要


この会社が労働集約的な業種の場合、つまり、1生産するのに1人の労働力が必要な場合企業の人員は何人体制が最適でしょうか。ロスを全く出さないようにするためにはミニマムの方に合わせる必要があります。(ただ現実には私の感覚だとミニマムとマキシムの中間ぐらいがちょうどいいと思っています)仕事が増えた場合は非常勤(非正規)社員の労働力が必要になります。繁忙期と閑散期がドラスティックに変わる業種では、従来の求人募集では確実に必要な人員を集めることができないのが現状です。

 この仕事の需要と供給可能な労働力のギャップを埋めてきたのが、正社員の存在です。正社員には仕事を完了させる責任がある故に長時間労働が生じてしまうのです。雇用のジャストインタイムは正社員のこの悩ましい問題を解決したのでした。

前回のワークライフバランス考から得た結論と日雇い派遣の価値をまとめると、

長時間労働の担い手は中小企業の中堅社員
中小企業の労働生産性は低い
サービス業、流通業などの労働集約型産業では仕事の繁閑に応じた伸縮する雇用体制が必要


ということになります。したがって、日雇い派遣が禁止され、雇用のジャストインタイムができなくなると、正社員の長時間労働が増え、ワークライフバランスに逆行する事態が生じる可能性があるということになります。極端な言い方かもしれませんが、

ワークライフバランスの推進と日雇い派遣の禁止はトレードオフの関係

にあるというのが私の意見です。

最後に、ワークライフバランスも日雇い派遣禁止も、そのほかの法案も、ブルーカラー労働を知らない知的労働しかしたことがない人たちが考えた政策、法案です。彼らがイメージする労働者とはきっと、

丸の内あたりの大企業のオフィスで働くビジネスパーソン

だと思われます。辺境の流通業で働く私としては、ちょっとさびしいものです。



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