やっちゃば士の経営を楽しむブログ
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やっちゃばの士

Author:やっちゃばの士
井上敬裕
1972年生まれ
千葉県浦安市在住
岡山県出身
血液型O型
家族;妻、長女、二女、三女
趣味;クラッシック音楽鑑賞

とある青果会社の管理職をしています。

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農産物と流通④キャッシュフローのメリット
 先日、卸不要論についての簡単な意見を述べましたが、あまり知られていない市場流通のメリットについて考えてみたいと思います。

 生鮮品の流通経路

①生産者→②農協(漁協)→③卸(荷受け)→④仲卸→⑤量販店→⑥消費者

 卸、仲卸業者に対する批判のほとんどが、収益性の観点のみからのものです。収益性とは簡単に言えば、売上に対する利益の割合です。誰もが、収益性が高いほどいいと思うものですが、これは、あくまでお金が入ってくるタイミングを考慮しないという条件付きなものです。同じ100万円でも、今日手元にはいるのと、2ヶ月後に手元にはいるのでは全く価値が違ってきますよね。どこの業界でもそうですが、「収益性」とともに見落とせないのが「効率性」と「安全性」です。

「収益性」を高めるには①売価を上げる、②経費を下げる
当たり前のことですが、購買者側の視点からは、②の方に意識が行くのが普通です。

「効率性」を高めるには①売り掛けサイトを短くする②買い掛けサイトを長くする③在庫を残さない
生鮮品においては他の業界以上に①と③が重要です。現在の卸売市場のビジネスモデルは「効率性」を高めることによって収益を得るビジネスモデルと言っても過言ではありません。

「安全性」を高めるには①現金を多く持つ②借入を少なくする③不良資産を作らない

生産者は自らの意志で、卸売市場会社を選んでいるのです。そこにはメリットがあるのです。いろいろなメリットがありますが、「お金」のメリットで考えてみると

大卸のメリット
①決済が早い
これは、市場卸売流通の最大のメリットのひとつです。商品受け渡し後、3日~1週間以内の決済が普通です。これが量販店だったらどうでしょうか。短くても1ヶ月、長いところでは2ヶ月の所もあります。決済サイトが短いということは、焦げ付きのリスクも低いということでもあります。

②効率的な決済①とも関連しますが、1カ所に一括販売と100カ所にわけての販売では、売掛管理の手間が著しく異なります。

③効率的な在庫回転
不均質な生鮮品を短時間で、一括して販売することが可能です。

以上のような卸売市場のメリット(はたらき)を卸売市場の代金決済機能と言います。この機能はまさに、キャッシュフローをよくする機能であり、生鮮品を扱う業者は、自然に「キャッシュフロー経営」をするような立場になっていることがわかります。キャッシュフローは生産者にとって「命綱」であるとも言えるのです。このことは、当事者でなければなかなかわからないものです。

 そして、仲卸業者にいたっては、生産者、卸と量販店の間に入って、地味な次のような機能を果たしています。

仲卸のメリット
①卸には3日で仕入れ代金を決済。量販店からは1ヶ月以上で売掛決済。
つまり、仲卸はキャッシュフロー経営の原則とは全く逆のことをしているのです。早くお金がほしい産地とできるだけ支払を長引かせたい量販店の調整役を行っているのです。逆説的な表現ですが「誰もがやらない仕事をするところに価値がある」ということになるのでしょうか。

②生産者と量販店の価格が折り合わないときの調整役
例えば生産者価格が1000円で、量販店への卸価格が1200円だったとします。ところが、天候不順になり生産者価格が1200円に上がったとしても、量販店側は値上げに応じないものです。この場合仲卸は1200円で仕入れて1200円で卸すことになります。物流費などを考えると完全に赤字になります。

このように、地味で涙ぐましいポジションにいるのが仲卸です。現在仲卸の約半分は赤字だと言われていますが、上記のような商売の鉄則とは反対のことをしているので、当たり前であるとも言えます。仲卸の将来性についてはまた別の機会で述べます。


 さて、消費者からすれば、生産地から多段階の流通を経ないで消費者の手元へ来る方が、中間マージンがかからないので大歓迎です。「商品の価格が高いのは中間マージンのため」という潜入感を多くの人が持っているのが普通ではないでしょうか?この先入観が裏返ったものが、「生産者が儲からないのは流通の多段階性のせい」という短絡的な考え方ではないでしょうか。私はやっちゃばで働く者として、もう少し深く卸売市場のことを知ってほしいと思っています。確かに、現行の生鮮食品の流通システムにも改善すべき点が多くあることは事実です。ただ、キャッシュフロー経営のためには市場のような代金決済機能を果たす存在が必要なことだけは確かなことだと言えるでしょう。
 

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