やっちゃば士の経営を楽しむブログ
やっちゃばに勤務するサラリーマンのブログです。
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やっちゃばの士

Author:やっちゃばの士
井上敬裕
1972年生まれ
千葉県浦安市在住
岡山県出身
血液型O型
家族;妻、長女、二女、三女
趣味;クラッシック音楽鑑賞

とある青果会社の管理職をしています。

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卸売市場はいらない論について
 赤松農相が卸売市場の強化が必要だと述べたことに対して、あるコンサルタントのブログでは、卸売市場の強化は時代に逆行しており、卸売市場は零細小売店や飲食業のためにしか存在価値がないという意見が述べられていました。

確かに、卸売市場の取扱高は年々減少傾向にあります。しかし、今もなお、青果物の7割以上は卸売市場経由で流通している事実を考えると、卸売市場の果たしている役割は決して低いとは言えないのも事実です。

 上記のコンサルタントのように卸売市場について、

①中間マージンにより消費者は高い買い物になる
②セリにより生産者は安く買いたたかれる


のようなまるで市場は悪者のような言い方をするコンサルタント、マーケッターという肩書きの人が結構いるものです。この人たちは一方向からしか市場の機能を見ていないのではないか、また、現場で働いたことがないので、生鮮品の特徴や、物流、加工のことが全く分かってないのではないかと思うことがよくあります。

 物流の基本として、小売店に商品を単品で届けることは、ロットの都合上コストが高く、小売店側の荷受業務も複雑になるため、ほとんどありません。したがって、小売店の商品カテゴリーごとに商品をフルライン供給する業者にしぼって納品が行われるのが普通です。産地から、個々の青果物を直接小売店に届けるとなると大変なことになり、それこそ発注荷受業務を行う店の社員からは悲鳴が聞こえてくることになるでしょう。

 大規模なスーパーになると、物流センターに一度商品を集めてから、各店に商品は配送されます。センターで商品の仕分けが行われるのですが、青果物は段ボールや、コンテナの形が多種多様で、とても扱いにくく、センターでは嫌がられるものです。したがって、市場の中にセンターを設けている大規模小売業者もいます。

 このように考えてくると、市場は小売店の物流センターであるとみることができます。頭のいい大手流通小売業者は、あえて卸売市場の中に青果専門の物流センターをオープンさせています。既存の物流機能を使った方がコスト的にも安上がりです。高速道路のインター付近に大規模物流センターを作るのがいいという一律的な発想はいかがなものでしょうか。

 卸売市場の役割については、まだまだいっぱいあって書ききれませんが、市場の誤解に対して誰も反論しないので、たまに書いていきたいと思っています。ちなみに、青果物においてセリ販売はほとんど行われておらず、取引の9割以上が相対取引です。いまだにセリが行われているいうコメント自体、何も知らないいい加減なコメントだと思わざるを得ません。

 



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