やっちゃば士の経営を楽しむブログ
やっちゃばに勤務するサラリーマンのブログです。
プロフィール

やっちゃばの士

Author:やっちゃばの士
井上敬裕
1972年生まれ
千葉県浦安市在住
岡山県出身
血液型O型
家族;妻、長女、二女、三女
趣味;クラッシック音楽鑑賞

とある青果会社の管理職をしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログランキング

FC2Blog Ranking

FC2Blog Ranking

ビジネスブログ100選

ユーザータグ

リンク

このブログをリンクに追加する

フリーエリア

ブログ内検索

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2カウンター

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自由経済活動を否定した社会
 ドラッカーの作品の中でどの作品が最も重要かと問われたらどのように答えるでしょうか。どの作品もそれぞれ個性に満ち溢れているが、わたしは処女作『経済人の終わり』を真っ先に挙げます。なぜなら、この本の中にドラッカーの思想の根本あるいは出発点が書かれているからです。

 今日ドラッカーの本は経営もしくは経済のカテゴリーの中で扱われることが常識になっていますが、ドラッカーの経営理論の本質は経営学、経済学を超えたところにあります。ドラッカーのマネジメント理論は「人間の本性とは」という哲学から出発しており、その点においてマーケティングのコトラー、競争戦略のポーターらの経営学者とは一線を画します。

『経済人の終わり』には自由経済を否定する社会の問題点が指摘されています。自由経済を否定する社会として


①ファシズム全体主義(ナチス)
②マルクス共産主義


が取り上げられ詳しく分析されています。ドラッカーがこの本を執筆したのは1939年で、ヨーロッパではファシズム全体主義が怒涛の勢いで勢力を広げている時でした。ドラッカーはその肉眼でファシズム全体主義とマルクス主義を見つめたのでした。

 ファシズム全体主義もマルクス主義ももともとブルジョア(資産階級)資本主義社会の問題点を克服するために生まれてきました。ドラッカーはブルジョア資本主義社会がもたらす問題として2つの問題を取り上げており、その問題に対して魔物と呼んでいます。

ドラッカーのいう2つの魔物  戦争と失業

 この2つの魔物を克服するために脱自由経済社会理論が生まれてきました。ファシズムも共産主義もヒトラーやマルクスという個人的な感情から生まれたものではなく、社会の矛盾や問題点を解決しようという民衆の心理から出てきたものであると言えます。このことは誰しもがある特殊な状況下に置かれた場合はファシズムや共産主義がめばえる可能性があることを示唆しています。

 なぜ、脱自由主義経済社会は問題なのか、それは人間の本性である「自由」を否定するからです。「自由」を失った人間はその人の持つ価値を全く発揮できなくなってしまいます。「自由」を失った社会は「喜び」や「活力」を失っていきます。ただ個々の「自由」がぶつかったとき、そこには成果(結果)を得る者とそうでない者の格差が生まれるのは避けられないことです。この格差を埋めるものがキリスト教で言うところの「愛」、東洋では「助け合いの心」「情け」と、それに基づく社会政策です。ところが「愛」が薄れた社会では、この社会政策がうまく機能しなくなります。「自由」によって「孤独の淵」に追いやられた人間は、いつしか「自由」を憎むようになります。ファシズムやマルクス主義の出発点はこの「自由を憎む心」にあります。余談ですが、テロも秋葉原の無差別殺人事件もこの「自由を憎む心」が引き金になって起っています。

 ドラッカーはブルジョア資本主義を克服する第3の道としてキリスト教社会の可能性についても取り上げています。ドラッカーはキリスト教に望みを抱いていたようですが、現実経済よりも精神の救いの方に重きを置くキリスト教にも限界を感じてしまいます。


 さて、このようにこの『経済人の終わり』は現代を生き抜く私たちがいまだ解決できていない問題について考えているという点において、極めて重要だと思います。「ドラッカーのドラッカーたる所以」がこの本の中にあります。

ドラッカー名著集9 「経済人」の終わりドラッカー名著集9 「経済人」の終わり
(2007/11/16)
P・F・ドラッカー

商品詳細を見る


スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://19971129.blog47.fc2.com/tb.php/334-c5558c84
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-

管理人の承認後に表示されます 【2012/05/07 18:31】

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。